Ploneカンファレンス2010に参加してきました
報告が遅くなりましたが、2010年10月末にイギリス ブリストルにて行われたPloneカンファレンス2010に参加をしてきました。
詳しくは順次このブログで紹介します。まずは、全般の事をエントリーとして紹介したいと思います。
Ploneカンファレンスの概要
年1回のPloneファンデーションの公式行事として、Ploneファンデーションが開催しています。私は今年で3回目の参加になりました。
トレーニング&ビジネス 2010年10月25日、26日
カンファレンス 2010年10月27日、28日、29日
スプリント(Sprint) 2010年10月30日、31日
場所・会場:イギリス ブリストル Thistle Grand Hotel
参加者:世界33ヶ国から約300人(ヨーロッパ各国を中心)
詳しくは、たかのりさんが書かれた(私も部分的に協力いたしました) gihyo.jp サイトのレポートをご覧ください。
トピック
今回のカンファレンスを通じて私が感じたことは下記の事項でした。
- Diazo:xdvから名称変更
- Relstorage:アメリカでは多く使われているようだ
- AJAX(JavaScript)とそのテスト
- HTML5/CSS3への対応
- 外部ツールの使い方と連携
- Plone自体のQAをどうするか?
これから期待だと思ったこと
- mFabrik Web and Mobile (Go Mobile)
- Dexterity
- 多言語化サイトとLinguaPloneに変わる物
1日目セッション
私が聞いたセッションは下記の通りです。
Key note (Limi & Aran)
どこから来ているか?という定番の質問からはじまり、Plone4 完成、次期テクノロジー、Plone5、コミュニティーについて、他のマーケットとの違いなどの話でした。
Mad about mobile (Mikko Ohtamaa, mFabrik, Finland)
ヨーロッパでも、モバイルWebユーザが増えている。XDV改めDiazoも有るけど、Web and Mobileが良いよって話でApp作るって言うのも有りだけどコスト面で検討が必要
High performance sites made easy(Matthew Wilkes, Jarn AS, Germany)
Ploneなら簡単にパフォーマすを上げることができるよ。VarnishやCacheを調整&buildoutでインストールも容易。VarnishがESIにも対応。ログイン状態でのパフォーマンス向上に貢献できる。
Poundではなく、HAProcyを使うのが最近のはやりらしい。<知らなかった
Where we go from here (Eric Steele, WebLion Group, Penn State University, USA)
Plone4.1やこの後の機能の話。最後にQAの話などもあった。
Design and development with Dexterity and convention-over-configuration (Martin Aspeli, UK)
Plone3開発本で有名な方の講演。早口なので聞くのが難しい講演。Plone5から標準になる、Dexterityの状況などの話。どんな時に新規のタイプが必要かといつ新規のビューを作るのがいいかなど、考え方の説明もしていた。
Laying Pipe with Transmogrifier Clayton Parker (Six Feet Up, Inc., USA)
マイグレーション用プロダクトの具体的な使い方などの話。別セッションとの関係もあり、詳しくしならいプロダクトだったので内容的には難しかった。
Multilingual sites - caveats and tips Sasha Vincic (Valentine Web Systems, Sweden)
LinuguaPloneの紹介、各国語の翻訳さされているし、日時の表記なども対応しているPloneはいいよね。でも、サイト構造どうしようかとか別言語のコンテンツがないとかどうしようかという悩みも多いよ。
外部に翻訳のサイトを持つのもいいのではないか?
タイポとか、ワークフローの同期などどうしようか?
検索やお問い合わせの各国語対応などのツールやTipsの紹介をしていた
2日目セッション
Fixing the Ungoogleable: Managing disasters without losing your cool(Elizabeth Leddy, East of Eaton, USA)
わからないことや、困るときにGoogleとかに頼っているけど、知識の蓄積は大事だよね。ビールとかチョコレートとかを持って行くと教えてくれる人がいるといいし、私は教えるよっていうどこも同じような悩みがあるのだと思いました。ちなみに私ならバーボンかな??
The State of Plone Caching(Ricardo Newbery, CIDC, United States)
キャッシュの話。plone.app.cache や CacheFuのおはなし。キャッシュ設定などのポイントも説明していた。
Theming with (XDV改め) Diazo (Laurence Rowe, UK)
XDVあらため、Diazoの話。このサイトでも使用しているXDVが、名称変更してより一般化していく可能性があります。
Boosting productivity with “Plone-driven Plone development” (Henning Rietz, Condat AG, Germany)
Ploneを使ってPloneのコンテンツタイプの開発とかをやろうっていうもの。Ploneのオブジェクトをつくることで、コードを生成してくれる仕組み。面白い取り組みだけど、どうなんでしょうかね?
Plone on Relstorage(Calvin Hendryx-Parker, Six Feet Up, Inc., United States)
ZODBにパッチを当てて、Data.fsに保存せずに、RDBにデータを保存する。結構注目プロジェクト。
非常に興味深い内容でした。今後試していきたい物の一つです。
External E-commerce and Plone playing along (Sasha Vincic, Valentine Web Systems, Sweden)
ECサイトを遣る場合、Ploneの中に持ちますか?CMSに特化しているPloneに中に入れなくてもいいのではないか?という提案もありました。
その他のイベント
ライトニングトーク
約15人がエントリーしていました。その中に私も入り、最後の方でショートスピーチを行ってきました。
英語のスピーチとあって非常に緊張しましたが、周りの盛り上げもあり、なんとか終えることが出来ました。内容は、日本での使用事例とCJK(中・日・韓)言語の問題解決の実績とまだ残っている問題点の提起でした。
緊張のせいもあり、他の方々のセッションは半分くらいしか耳に入りませんでした。
オープンスペース
3日目のセッションは、予定が決まっていない、オープンスペースでした。Ploneカンファレンスでは昨年から実施しているので皆さん慣れた様子で行われました。
元のネタが決まっていない分、議論等になり言語の壁を非常に感じる1日です。
私は前日のライトニングトークで宣言したとおり、ダブルバイト問題に取り組むセッションを行い、イギリスに住むタイ出身方を交えて、タイ語の検索などを確認したり議論していました。