Ploneとマルチリンガル
Ploneには複数のマルチリンガルへのアプローチがあります。
- デフォルト文字の多言語化(i18n)
- システムが出す文字の地域化(l10n)
- コンテンツの多言語化
- 言語に対する各種対応
これらは、Ploneが開発されている当初から意識されており、さらに、現在でも多くの言語で使われることに対して、注意を払い開発が進んでいます。
i18n/l10n ですが、それぞれ internationalization/localization の略です。システムが表示する「検索」という文字など、Plone内部で持っている文字を翻訳できる仕組みが備わっていて、それを用いて翻訳し日本語化など多言語化をしています。
さらに、日時などの地域によって表記が変わる物への対応もされています。他には、右から表記されるアラビア語などは、ブレットクラム(パンくず)が右から流れるようになっていたりと細かな部分への配慮がされています。
コンテンツの多言語化は、アドオンプロダクトなどで対応をしています。翻訳自体はコンテンツ管理者側への負荷になりますが、日本語を見ていた後にこの文書の英語版へ簡単に行き来できるリンクが自動的に付加されたり、管理上どのコンテンツとの結びつきがあるのかが簡単に分かるようになっています。
他にも、言語を意識しない画像などのコンテンツを複数の言語からリンクしたり出来るように、言語中立という考え方も持っています。
一つのセクションだけを、英語で出したいと言う場合では、Plone標準でそのフォルダだけの言語設定を変更することで、共通で使用されるシステム文字(検索ボタンなど)をその言語にすることが出来ます。
例: PyCon JP 2011サイト
日本語: http://2011.pycon.jp/
英語: http://2011.pycon.jp/english-information
日本語などの東アジア言語は特殊な点が多く、最近のPloneまでは、標準ではエラーになるところがありました。しかい、Plone4以降では、それらのバグもほぼ無くなりました。これにはグローバルコミュニティと当社の関わりも大きく寄与しています。
バグなどを見つけましたら、ご連絡を頂けると幸いです。