カンファレンスカンファレンス終了
5月17日(金)に会社の引越しが無事に終わりました。もう少し整理できたら写真などを交えて紹介したいと思います。この日に重なってしまいましたがカンファレンスカンファレンスというイベントがありました。私自身登壇したかったのですが、昨年の副座長清水川さんに代役をお願いしたが、完璧だったと思いました。(私が登壇するより良かったと思います)
このイベントのきっかけは、新年早々にマイクロソフトの方々とPyCon JPスタッフ数名で飲む機会があり、マイクロソフト品川オフィスのセミナールームの視察などを経て実現しました。
イベント後半に、イベント主催者で色々と話しが出来たのですが、言い切れなかったことや整理できていなかった事が有ったので、ここで整理して置きます。このエントリーはPyCon JP座長、今年のPyCon APAC in JPの座長の立場としての話をしたいと思います。
1. リーダの交代
2つのポイントがあると思う。(これは簡単に話せたが)
- 旧リーダが側の対応
- 新リーダを応援する側
まず、リーダを退いた側としては、別の人に任せた以上自分の思いを言わないことに徹する必要があると思います。言いたいこと、こうして欲しいことなどがあるのなら、リーダを退かないというくらいの事を考えないと、次の世代に引き継いでも、口出しをしたり、こうなってほしいなんてことばかり考え、新リーダを苦しめるだけになってしまいます。
次に、新リーダを応援する側ですが、旧リーダの最終姿を最近まで見ていて、新リーダの不甲斐なさを感じることがよくあります。旧リーダも最初からなんでも出来たわけは無いのです。新リーダをみんなで見守り、育て、一緒に問題解決を出来るような仲間になっていく事が必要だと思います。
2. 予算立て、スポンサーに関して
予定よりスポンサーが取れなかった場合、何か提供サービスを減らすなどを考えることにしています。例えば、Tシャツを作るのをやめるとか、コーヒー提供を減らすとか、同時通訳を諦めるとか考える必要が出てきます。
3. イベントの方向性やどのような物かを決める方法
明確に決まっていることでありませんが、最近になって感じていることがあります。PyCon JPではスタッフの合議制で大事な基本的事項は決めています。合議制といっても多数決で決めているわけではありません。Pythonの文化そのものだとも思うのですが、決める方法を議論してから、少数意見も大切にして議論を尽くして決めています(場合によっては冗長で議論が長引くこともありますが・・)。
Pythonには実装や次期バージョンの事を決めるPEP(Python Enhancement Proposal)というものがあります。PyCon JPでは厳密にこのような制度を取っているわけではありませんが、運用的には似ている部分が多く存在します。多くの意見をいう人は会議においても実際の作業においても、実績を持っていますし、そのような人の意見が通りやすいということはあります。これは、OSSでも同様に多くの実装をしている実績のある人の意見は通りやすかったりというのと同じ事だと思っています。
4. イベント申し込みサイトやチケットの販売方法
今回の話題には上がりませんでしたが、どのイベントでも苦労していることかなって思っていますので、他のイベントの運用方法なども聞いてみたかったです。
5. PyCon JPの公開ドキュメントを他のイベントで使ってくれている話し
3年前に始めたPyCon JPも手探りで他のイベントではどのようにやっているのか非常に知りたかったです。今でこそある程度のノウハウが溜まっていますが、初期は辛かったです。人づてに既に開催していたイベントの話を聞いたり、想像したりし、参考人させて頂きました。そのような経緯から、恩返しではないですが、ドキュメント化してどんどん公開していこうということになり、継続できています。Pythonはドキュメントも大切にする文化であるとよく言われることですが、イベントにもそのような考え方を受けているのだと思います。