PyCon JP の立上げ
これはPyCon JP Advent Calendar 2016の記事です。執筆者は一般社団法人PyCon JP代表理事を務めている寺田です。
毎年秋に東京で開催しているPyCon JPですが、2011年にはじめて開催しました。立上げににまつわる話と法人化の話を書きたいと思います。
PyCon APAC in Singapore
2010年6月に、アジア地区で初めてのPyConイベントがシンガポールで開催されました。
日本国内ではPythonを本格的に仕事で使われ始めた時期だと思います。さらに様々なPython系イベントが立ち上がっていた頃だと思います。
私自身、Pythonを仕事で使ってをしていましたが、Pythonのコミュニティに深く関わることはありませんでした。
このPyCon APAC開催後、当時のPSF Chairmanだった、Steve Holden氏が来日し都内で懇親会を行いました。その時にSteveが日本でのPyCon開催を強く後押しするメッセージを残しました。
PyCon mini JP
PyCon APAC 2010 in SGの後、日本でもPyConが出来ないかの実験的な試みを行うこととし、2011年1月に、1日間・1トラックのminiイベントの開催を行うこととし、私も副座長としてスタッフ活動をはじめました。
この時期は、Google App Enginで、Pythonの採用が注目を浴びていたと記憶しています。
PyCon JP 2011
PyCon mini JP の成功を元に、本格的なPyCon JPの開催を行うことになりました。PyCon JP 2011は8月末に1日間(Sprint含まず) マルチトラックの有料イベントを開催しました。この時から3回に渡り、私(寺田)が、イベントの座長を務めました。
一般社団法人化
2013年3月に任意団体から一般社団法人PyCon JPを立上げました。イベントの規模も大きくなり、金銭の管理や契約などを行う法人が必要になってきました。
また、毎年多くの参加者が集まるようになり、安定してイベント運営が出来るようになり、さらにイベント開催への期待も強まった時期だと思います。
法人化に伴い、私(寺田)が、代表理事に付きました。
PyCon APAC 2013 in Japan
話は前後しますが、PyCon APACは、シンガポールで2010年から2012年まで開催されていました。東南アジア・東アジアの各地での開催を目指していたようですが、APACの開催が出来るところがなかったという状況でした。
PyCon JP 2012の時に、初期からPyCon APACを引っ張っているBeng Keat氏が来日し、2013年のPyCon APACを日本で開催して欲しいと強く依頼を受け、スタッフで議論した結果PyCon APAC 2013 in Japanを開催することになりました。
PyCon APACコミュニティ
PyCon APAC 2013 in Japanの時にシンガポールからBeng Keat氏、台湾からYung-Yu Chen氏が来日いただき、コミュニティミーティングを開催しました。
このミーティングでは、翌年のPyCon APAC開催を台湾で行うことを決めました。また、2016年にPyCon APACを開催した、韓国のチームもミーティングに参加いただき連携が始まりました。
2013年以降のPyCon APACでは、関係各国とのミーティングが開催されており、各国のコミュニティとのコミュニケーションを図り、次回以降の開催地を決めています。
まとめ
日本国内のPyConコミュニティにおいても、アジア地区においても、コミュニティ連携ができていると思います。
盛り上がりの継続などを頑張っていきたいと思います。